Obama対McCainのみかた(1)

Obamaのキャンペーンがこれまでの民主党候補と大きく異なるであろう点は、

1.Red stateと呼ばれる共和党支持の強い州でのキャンペーンを重視すること。とくにノースカロライナミズーリ、モンタナ、アラスカなど。もちろんいくつかの州は共和党支持が非常に強固で、Obama陣営自身が勝てる可能性は低いと認めている。しかしこうした州でキャンペーンを行うことでMcCain陣営もある程度のリソースをそこに割かざるを得なくなり、いわば消耗戦を挑むことができる。

別の記事によれば、2004年にブッシュがケリーに勝った州の中で今回とくにswingする(鞍替えする)可能性があるのはニューメキシココロラドネバダ。(http://www.csmonitor.com/patchworknation/csmstaff/2008/0609/mountain-west-now-a-battleground-for-obama-mccain/


(Christian Science MonitorがやってるPatchwork Nationという調査は面白い。11のコミュニティーのタイプを設定して、郡単位でどれにあてはまるかで全国をパッチワークにしている。11のタイプにはそれぞれ代表のコミュニティーがあり、それぞれで注目されるアジェンダが同タイプのほかの地域でも重視されるのでは、と考えている。詳しくはhttp://www.csmonitor.com/patchworknation/about/を参照)


2.空前の資金力により、これまでは難しかったプライムタイムでの全国規模のテレビCM放映が可能なこと。Wall Street Journalのウェブサイトによれば、5月21日現在でObamaが集めた選挙資金はこれまで2億7210万ドル。そのうち2億2550万ドルを既に使い、いま手元にあるのは4660万ドル。一方McCainは約1億ドル集めたうちの7860万ドルを消費、手元に2180億ドルを残す。


やっぱりInternational Herald Tribuneだけ読んでてもよくわからないということがわかりました。保守系のWashington Postとかを読むとMcCainの記事の比重がやっぱり多いし、Obamaの取り上げられ方も微妙に異なります。

あとObamaの資金力は驚異的です。現時点でMcCainの10倍のキャッシュを持っているわけで、PR戦略がはまったとしか言いようがありません。ちなみにObamaのウェブサイトの担当者は24歳。Facebook共同設立者の一人です。どこかのウェブサイトでみたnews clipに出てきました。