自閉症の僕が飛びはねる理由/ The Reason I Jump (2007/2013)
まだ読んでないのだけどこれは書かなくてはいけない。本の紹介はamazonのリンクに譲るとして、この訳書が英語圏でどれだけ広まっているかについて。
自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心
- 作者: 東田直樹
- 出版社/メーカー: エスコアール
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: ペーパーバック
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10月7日時点で、Amazon.comの書籍全体の中で売上2位。
同じく10月7日時点で、Amazon.co.ukの書籍全体の中で売上40位。
9月だったかもう少し前だったか、Evening Standardというロンドンで最もメジャーな無料夕刊紙でこの本のレビューがあった。最初はあれ、日本人の本が載ってるな、と思って読み始めたら『自閉症の僕が飛びはねる理由』だった。Evening Standardは平日の夜8時に地下鉄に乗ったら誇張なしに車内の4割くらいの人が読んでるものすごいエクスポージャーのある新聞で、それに村上春樹以外の日本人の作品が載るなんて相当だ、と思ったらDavid Mitchellという英国人の有名な作家が訳者だったことが後押ししていたみたいだ。ふらっと入った本屋でも目につく所に平積みになっていて、トップセラーの棚にも載っている。
と思ったら10月1日にはアメリカでThe Daily Showに登場した。The Daily Showというのはこれまたアメリカ人なら誰でも知っていて民主党支持者なら大体見ていると思われる、主に政治ニュースをネタにした超人気トークショーなのだが、普段のどぎつい諧謔を一切省いてホストのJohn Stuartが淡々と訳者にインタビューをしている。いま売上2位なのは明らかにこれのおかげだと思う。
こういう作品がちゃんと日本語だけに留まらずにもっと大きなインパクトを持っているのを見ると嬉しくなる。