アメリカ大統領選はオバマ対マケインへ

2/25 Financial Times

どうやら今回のUS大統領選はオバマ対マケインという構図でほぼ決まりっぽい。もちろんオハイオとテキサスの結果次第では(この二つはカリフォルニアに次ぐ大票田)クリントンにもチャンスがあるけど、少なくともメディアの論調およびマケイン陣営はオバマの勝利を規定路線として捕らえ始めているようだ。以下は、2月25日のFinantial TimesからClive Crookによる記事の要旨。かなりよくまとまっていた。


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オバマクリントンでは政策の違いはほとんどない。しかしオバマとマケインの対決になると政策論争が本格的に始まるだろう。

とはいっても、この二人には共通する立場も多い。温暖化に関しては両者ともcap and trade systemを支持している。両者ともグアンタナモは閉じるべきだと考えている。Waterboardingは拷問であり、禁止を支持する。移民政策も似通ってる(マケインは昨年、不法移民が市民権を得る道を開く法案を共同提案している。こんなリベラルな政治家が共和党の指名を得るなんて奇跡的だ)。

もちろん二人の主張はほかのさまざまなテーマでぶつかっている。安全保障とくにイラクに関しては、二人とも「自分はずっと正しかった」と主張しているが、オバマはそもそもイラク戦争に反対だったのに対してマケインは最初からもっと大量のリソースを投入すべきだったと言っていた。財政面については、オバマは税金を集めて使うタイプのリベラルだ。つまり増税で確保した財源を使って改革を進めようというアプローチ。NAFTAみたいな自由貿易には反対すると同時に、ラ米の経済成長を助けるべきと主張。マケインは小さな政府志向。彼のヘルスケア改革案は基本的にはコスト管理に注目するもので、オバマがより大きなコミットメントを約束するのと対照的。もちろん皆保険からは程遠い。自由貿易は賛成。税金を低く抑えることに高いプライオリティーをおく。

Crook記者は、今回の選挙では保険制度改革がカギになるだろうと予想。


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今回の記事はわかりやすくまとまっていてよかったので、今後も彼の記事は定期的に見ていきたいと思います。新聞記事も玉石混交だからいい気自覚人を見つけていきたいものです。