出発前夜
明日出発します。送別会を開いてくれたり餞別やメッセージをくれたりした皆さんありがとうございました。一緒に飯を食ってくれた人も。声かけてくれてたのに機会がなかった皆さん、すいません。
最近よく考えることは、言葉って本当に不完全だなということです。我々は何かを考えたり他者とコミュニケーションをとったりするには言葉を使うしかないわけですが、自分が考えてることをいかにうまく言葉に変換できるか、相手にわかる言葉で伝えるかというのは大いに個人の言語能力にかかってくる。しかしどんなに言語能力が高くとも完璧に自分の考えてることを言葉に置き換えることはできないし、仮にできたとしてもそれを自分の意図する通りの意味で相手が受け取ってくれるとは限らない。
とはいえ我々は言葉に頼らざるを得なくて、それってチャーチルが民主主義について言ったことと似ています。民主主義って最悪だけど、結局これしかないよね、という。
なんでこんなことを書いてるかというと、あまり人が通らない道を行くせいで色々質問を受けるからです。将来のこととか。んで、そのたびに「ああ俺はこの人と完全にわかり合えることは絶対にないのだなあ」と少し寂しくなります。わかり合える、という言葉も若干引っかかりながら使ってるんですが、ほかに思いつかなくて。
あ、承認。承認ですかね。無条件の承認。質問して答えをもらうという行為は、自分の言語体系に相手の行為を翻訳して解釈することだと思います。だから相手について質問することは相手を無条件で承認することとは違って、相手の答えが自分にどう聞こえるかを知りたいな、という感情が奥にあるんじゃないかと。
たぶんここまで俺が何を言ってるかわかる人はすごく少ないと思うけど、それって当たり前で、俺自身も何を考えてるのか・書いてるのかよくわかってないし、自分の思考をうまく日本語というコードに変換できてるかわからないからです。たぶんうまくできてないと思います。
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ここ数日、新しく寮に入る人たちのメーリスですごい勢いで自己紹介が流れているんですが、みんな経歴が色々で面白いです。そんななかでキャリアで人を判断しない価値観を保つことはすごく難しくて、だから自分にめぼしいキャリアがないことを理由に自信を失いそうになります。この点に関してさまざまに励ましてくれた皆さん、ありがとうございました。
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わりと日本人多そうです。すでに8人はいることがわかっています。83人しか寮にはいないはずなんですが。
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それでは行ってきます!